2023.06.01

【初歩的】投資で絶対やってはいけないミスとは?

元金融機関のプロ為替ディーラー
沖縄トレード学院 学院長の新里竜一です。

初歩的かつ致命的なミスとは

投資は利益になったり損失になったりするものですが、投資のミスと聞くと「上がると思ったけど下がってしまった」など値動きの判断を間違えるなどの印象を持たれる方も多いかもしれませんがそういったミスは日常茶飯事に起こるのが投資の世界ですので、初歩的かつ致命的なミスではありません。

では、初歩的かつ致命的なミスとは何かと言うと『誤発注』です。このミスをしてしまうと最悪の場合、金融機関なら倒産、個人なら破産しかねないミスとなります。

今回は、この誤発注について解説します。

プロでもやってしまう誤発注

最近、誤発注では無いか?という事象が株式市場で発生しました。発生したのは日本を代表するトヨタ自動車の株取引です。

5月23日の取引終了時にトヨタの株が大量に売られて5%も株安となりました。トヨタの時価総額だと1.5兆円減ったとのこと。

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この下落の原因は分かっておらず、株式投資家界隈では「誤発注」では無いかと憶測を読んでいます。

過去に『ジェイコム株 大量誤発注』という事件も発生しており、その際は一瞬で400億円の損失になったようですが、今回も誤発注なら100億円単位の損失では無いかと言われています。

私が金融機関で為替のディーラーをやっていた時は、桁を間違えると注文が通らないなどの対策が施されていましたので誤発注とはなりませんでしたが、対策が施されてなければどうなっていたかと冷や汗ものでした。

誤発注をしないために必要な2つの事

今回は金融機関の誤発注では無いかという話ですが、これは個人投資家でも同じように注意すべき事です。誤発注で投資資金を全て失ってしまう可能性も有りますので、誤発注をしないために必要な事を2つお伝えします。

【操作の練習】
最初にやるべき事は、デモ口座などで操作に慣れる事です。ボタンの位置や桁の確認など、初歩的な事です。株式投資の場合は銘柄によって買える株式の単位が異なりますし、FX投資の場合は銘柄によって価格の桁などが異なります。

しつこいようですが、最初にやるべきことは操作の練習です。ここを蔑ろにすると致命的なミスに繋がります。

【余裕を持って取引をする】
今回のトヨタの件は取引終了時に発生したようですが、終了時間が迫ってる状態で取引する事や、短期売買で一瞬のチャンスを狙うなどの場合は気持ちに余裕が無い状態になる可能性もありますから、余裕を持った売買ができる『投資対象』や『投資スタイル』を基準に投資に取り組む方が長い目でみて良い選択かもしれません。

【基本はしっかり身に付けよう】

今回、投資で絶対やってはいけないミスとして『誤発注』を取り上げました。金融機関のプロでも、個人投資家でも誤発注は初歩的かつ致命的なミスとなります。

継続して投資から利益を得られるように、まずは操作の練習という基本的なスキルと、自分に合った投資を選ぶ基本的な知識をしっかり身に付けてから投資に取り組んでみてはいかがでしょうか。

沖縄トレード学院
学院長 新里竜一

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