2023.07.06

【プロが解説】なぜ歴史的『株高』『円安』なのか

元金融機関のプロ為替ディーラー
沖縄トレード学院 学院長の新里竜一です。

歴史的、株高!円安!

最近、ニュースでも話題ですが、日本の株価を表す指数である日経平均株価がバブル期から約30年振りの高値を更新しています。

また、為替に目を向けるとドル円が145円近辺で歴史的高値付近にあります。

どちらも歴史的水準にあるのですが、どちらを売買すれば良いのか迷っている方もいると思いますので、株式投資とFX投資の特徴を交えながら解説いたします。

なぜ、株高、円安なのか?

結論から言うと『国がそうしたいから』です。現在、日本は先進国の中で唯一低金利を続けております。他の先進国は物価が上がるのを抑えようとして金利を上げていますが、日本は低金利のままです。だから銀行にお金を預けても殆ど増えません。

なぜ低金利のままにするかというと、株価が上昇しやすいからです。低金利にすることにより企業は資金調達しやすくなり経済が活性化します。また、個人に目を向けると金利が低いうちに住宅ローンを組んで家を買うなどの行動を起こしますので、景気が上向きます。

そして本当の狙いは、政府が掲げた『資産倍増計画』の達成です。貯蓄を投資に回して皆で日本の経済を支えよう。株価を上昇させようという政府の意図があるから、株高、円安なんです。

円安は続けられない

株価が上昇し続ければ、投資家や企業などの利害関係者(ステークホルダーと言う)が喜びますしあまり困る人はいません。

一方、為替は度を超えた円安や円高になると輸入業者か輸出業者が困ります。だから度を越えた円安はどこかのタイミングで日銀などが為替市場に介入して値動きを止めたりします。

円安を止めるためは、金利を上げるというのが最も効果的です。しかし、金利をあげると株価の上昇の勢いが無くなる可能性が有ります。

株は買いのみ、為替は売りも可能

株式市場がこれからも上昇すると思えばNISAなどで株を買えば良いのですが、「こんな高値で買いたくない」「もう少し下がってから買いたい」というのであれば下がるまで待つ事になります。基本的には売りからの取引はできないので、下落の局面では利益を得る機会が無いというのが株式投資です。

一方でFX投資は、売りからも取引可能ですので「これ以上、円安にならない」「そろそろ為替介入があるかも」と思ったらドル円の売り取引をすれば良いという事になります。もちろん買いの取引もできますので「まだまだ円安になる」と思ったら買いの取引をするという流れになります。

※取引は自己責任です。

投資にはルールが必要

今回は、なぜ歴史的『株高』で歴史的『円安』なのかについてお伝えしながら、簡単に株式投資とFX投資の違いについてもお伝えしました。

今回は詳しくお伝えしておりませんが、『買う』ときも『売る』時も取引するまえにルールが必要です。ルールがなければ”なんとなくのギャンブル投資”となり、ルールがあれば”計画通りの投資”が可能となります。

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沖縄トレード学院
学院長 新里竜一

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