2025.09.24
【投資の真実】NISAの積立投資枠と自動売買は同じってどういうこと?
元金融機関のプロ為替ディーラー
沖縄トレード学院 学院長の新里竜一です。
NISAと自動売買の関係
現在、日経平均株価が市場最高値を更新し、NISAの積立投資で恩恵を受けている方も多いのではないでしょうか。こうした状況では、「積立投資は安全」「積立投資以外はリスクが高い」と考える方も少なくありません。
とりわけ、当学院でお伝えしている“自動売買”については、「積立投資とは真逆で、難しくてハイリスクハイリターン」という印象を持たれがちです。しかし実際には、積立投資と自動売買には大きな共通点があります。
表面的には異なる方法でも、「一定のルールに従い、感情を排して資産を増やしていく」という点では、とてもよく似ています。今回はその共通点と違いを整理しながら、投資判断にどう活かせるのかを解説します。
積立投資と自動売買の共通点
1.ルールに基づく投資
積立投資は「毎月決まった日に、一定額を買い付ける」仕組み。自動売買は「条件に合致すれば自動でエントリー・決済する」仕組みです。どちらも“事前に決めたルール”に従って機械的に行動する点が共通しています。
2.感情を排した投資
投資で失敗しがちな理由の一つが「感情」です。価格が下がれば怖くなり、上がれば飛びついてしまう。積立投資も自動売買も、人間の感情を極力排し、淡々と続けることで成果が積み重なります。
3.長期的な期待値の積み上げ
積立投資は「時間分散」によって平均購入単価を抑え、自動売買は「多数の売買ルールを繰り返す」ことで勝率と期待値を積み上げます。どちらも短期の損益に一喜一憂せず、長期で資産を形成する考え方です。※自動売買では短期で利益も狙えますがリスクが高くなるので今回は例外とします。
違いは「取引の幅」と「自分の関与度」
ただし、両者には大きな違いもあります。
・積立投資は買いのみ
NISAの積立投資では「買う」ことしかできません。つまり、景気が良く市場が上昇するときには利益が出やすいですが、下落局面ではそのまま含み損を抱える形になります。
・自動売買は売りからも取引できる
一方で自動売買は「買い」だけでなく「売り」からも取引が可能です。つまり、景気が良く株価や為替が上昇しているときは買いで利益を狙い、逆に景気が悪く下落しているときは売りで利益を狙えるのです。市場がどんな方向に動いてもチャンスがあるのが自動売買の大きな強みです。
また、積立投資は設定後ほぼ放置できますが、自動売買は「どの通貨ペアを使うか」「どんなロジックを選ぶか」といった設計が必要です。言い換えると、積立投資は“完全自動運転”に近く、自動売買は“自分でルールを作れる積立投資”とも言えます。
投資判断へのヒント
NISAの積立投資と自動売買は、一見すると別世界の投資法に見えますが、「ルールに従って感情を排し、長期的に成果を積み重ねる」という投資の本質では共通しています。違いは、取引の幅と関与度。積立投資は“買いのみ”で上昇局面に強いのに対し、自動売買は“売りからも可能”で、景気の良し悪しにかかわらずチャンスを生み出せます。
どちらを選ぶにせよ大切なのは、“感情に左右されない仕組みやルールを持つこと”。そこに投資を成功へ導くヒントがあるのです。
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投資には今回の積立と自動売買の共通点のように「言われてみればそうだよね」という真実がたくさんあります。元金融機関のプロが投資の真実を交えながら、投資未経験者でも分かるように丁寧にお伝えします。
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沖縄トレード学院
学院長 新里竜一

FX会社大手の金融機関「外為どっとコム」で為替のプロディーラーとして約7年間勤務。世界の銀行を相手に毎日数百億円の取引を行う。
現在は金融機関勤務7年で得た経験と数百の自動売買システムで検証した再現性ある投資手法を、沖縄トレード学院の学院長として「一生使える投資の技術」を受講生に伝え続けている。