2025.12.25

【必見】NISA積立をしている人が次に知っておきたい“判断基準”

元金融機関プロ為替ディーラー、沖縄トレード学院 学院長の新里竜一です。

当学院のセミナーや個人投資家育成コースを受講している方で

「NISAで積立をしていて、投資をもっと詳しく知りたくなった」
「もっと早く増やしたい」

という方は多いです。

そういう方に多い悩みは、次のようなものです。

1) このまま積立だけでいいのかな?
2) もっと増やしたい気持ちもあるけど、何を選べばいいか分からない
3) SNSや動画でいろいろ見て、逆に不安になった

ここで大切なのは、商品名や流行より先に “判断基準” を持つことです。
基準がないと、情報の波に流されて、遠回りになりやすいからです。

今日は、NISA積立をしている方が次に知っておくと、ブレなくなる判断基準を分かりやすく整理します。

まず前提:NISA積立は「良いスタート」です

積立をしている時点で、すでに一歩進めています。
ただし、積立を続けていると、必ず次の分岐が来ます。

1) 積立額を増やすべきか
2) 別の投資信託に変えるべきか
3) あるいは、別の投資(個別株・FX・自動売買など)も検討するか

この分岐で失敗しやすい人の共通点が、ひとつあります。

“判断基準がないまま、選択肢だけ増える” ことです。

判断基準1:あなたの「目的」と「期限」は何か

当学院の「個人投資家育成コース」では、最初に必ずお聞きしています。

1) 投資でうまくいったら何がしたいですか?
2) いくらを、いつまでに、いくらに増やしたいですか?

ここで重要なのは、達成できるかどうかの正解探しではありません。
まず一度、考えてみること。
言葉にしてみること。

これがないと、相場が逆行したときに判断がブレます。
判断がブレると、続けるべきところでやめてしまったり、逆に無理をしてしまったりします。

判断基準2:その投資は「どれくらい上下する可能性があるか」

投資で一番つらいのは、“値動きが逆行する瞬間”です。
そして、その逆行に耐えられるかどうかは、メンタルよりも「余裕」で決まります。

余裕資金ではない状態だと、どんなに良いことを学んでも、その通りにできません。

1) 逆行したら怖くなって売ってしまう
2) 続けるべき場面で積立を止めてしまう
3) ルールを守れず、感情で判断してしまう

現実に、結果が出ている人ほど “余裕がある人” です。
余裕があるから、逆行しても焦らず、ルール通りに動けます。

だからこそ「次に何をやるか」を考える前に、次の感覚を持つことが大切です。

1) 値段が思った方向と逆に動いたとき、どれくらいまでなら落ち着いていられるか(例:評価額が1万円減っても平気?3万円だと不安?)

2) 値動きが大きい投資に挑戦するなら、最初は“金額を小さくして”ダメージを小さくする(例:積立額を半分にする/少額から始める/一度に入れすぎない)

判断基準3:「何で増えたり減ったりする投資なのか」

次の投資を選ぶとき、ここが曖昧なままだと危険です。
最低限、これだけは押さえてください。

1) 何が原因で増えたり減ったりするのか(株価?金利?為替?)
2) 自分が今、どのリスクを取りに行っているのか

たとえば同じ「投資」でも、値動きの理由が違えば、向き合い方が変わります。
理由が分からないまま持つと、逆行したときに「なぜ逆行したのか」も分からず、不安が増えます。

判断基準4:続けられる設計になっているか

ここは地味ですが、いちばん重要かもしれません。

投資は、続けた人が強いです。
でも、続けられない原因の多くは『金額設定』です。

1) 生活が苦しくなる金額で積立している
2) 余裕がないので逆行で不安になりやすい
3) 結果、途中でやめてしまう

だからこそおすすめは、次の順番です。

1) 投資に回しても困らない余裕資金を確保
2) 無理のない金額で継続
3) 慣れてから増額を検討

判断基準5:「やめ方(出口)」が決まっているか

次の投資を選ぶときに、意外と抜けがちなのがこれです。

1) どうなったら続けるのか
2) どうなったら一旦止めるのか
3) 合わなかったらどうやめるのか

“始め方”だけ決めて、出口がないと、逆行時に感情が入りやすくなります。
出口があるだけで、安心して続けやすくなります。

まとめ:NISA積立の次に大事なのは「商品」より「判断基準」

NISA積立をしている方が、次に知っておきたい判断基準は次の5つです。

1) 目的と期限(正解探しではなく、考える)
2) どれくらい上下する投資か(余裕資金が前提)
3) 何で増えたり減ったりするのか(仕組み)
4) 続けられる設計か(無理のない金額と習慣)
5) やめ方(出口)が決まっているか

基準があると、情報に振り回されなくなります。
そして、判断がブレなくなります。

次回は、この判断基準を使って「自分に合う投資の選び方」を、初心者向けにさらに噛み砕いて解説します。

1) “自分に向く投資”を見つける3つの質問
2) NISA積立を続けながら、次の一歩をどう決めるか
3) 失敗しにくいスタートの切り方

を分かりやすく整理してお伝えします。

沖縄トレード学院
学院長 新里 竜一