2026.02.05

【株の上昇は終わりか?】AIが“追い風”から“逆風”に変わる瞬間とは

こんにちは、元金融機関のプロ為替ディーラー 沖縄トレード学院 学院長の新里です。

AI企業が株価下落の一因

この記事を書いているのは 2026年2月4日。日経平均は、昨日つけた史上最高値からの反動もあり、大きく値を下げています。

背景にあるのは、米国の株式市場で“ハイテク株が売られた流れ”です。
その材料の一つとして注目されたのが、米国のAI企業「アンソロピック」が発表した新しいAI機能でした。

この新機能は、これまで人が時間をかけてやっていた“事務作業”を、より自動化しやすくする方向のものです。たとえば法務の分野では、

・契約書を読んで要点をまとめる
・秘密保持契約(NDA)を種類ごとに仕分けする
・社内ルール(コンプライアンス)の手順に沿ってチェックする

といった作業が、AIで進めやすくなると言われています。

そして話は法務だけにとどまりません。同じ発想で、営業、マーケティング、データ分析など、さまざまな仕事の「下準備・整理・チェック」が、より自動化される可能性がある──。

また最近では「フィジカルAI」として体を使った仕事をこなすAIが実用化するのは近い将来の話ですので、そうした連想が広がると、「これまで人の手間で成り立っていたサービスは、将来どうなるのか?」という不安が出やすくなります。

その結果、米国で関連する銘柄が売られ、日本でもハイテク系の株を中心に売りが波及し、日経平均の下げにつながった、という流れです。

もちろん、最高値の翌日は利益確定(いったん売って利益を固める動き)も出やすいので、材料は一つではありません。短期的にみれば一時的な下落かもしれません。ただ今回の下げは、「AIが仕事の形を変えるスピードが一段と上がった」という見方が、相場のムードに影響した面があると考えられます。

現在、AI関連株は高値圏

米国のAI関連企業といえば、NVIDIA(エヌビディア)。AI計算に欠かせないGPUを手がける半導体企業です。

日本のAI関連企業といえば、アドバンテスト。半導体が正しく動くかを検査する装置を手がけるメーカーです。

他にもAI関連株はたくさんありますが、いまは全体として高値圏の銘柄が目立ちます。
「これからAIの需要が伸びる」という見込みで買われている面が大きいぶん、ニュース次第で期待が揺れたときの値動きも大きくなりがちです。

さらに、もし今後“AIが仕事を奪う”という現実味が増してくると、見方は変わってきます。

企業にとっては人件費を抑えて利益を伸ばせる可能性がある一方で、失業率が上がって景気が冷え込めば、企業の売上や投資が落ち込みます。また、AIで得をする人と不利益を受ける人の差が広がれば、世論の反発が強まり、AI規制などの議論が進む可能性もあります。

だからこそ、AI関連株は「需要が増えるから上がる」と単純に決めつけず、景気や政策の空気がどちらに向かっているかも合わせて見ておくことが大切です。

下落したらどうする?

そして、もう一つ避けて通れないのが「買った後の判断」です。
「株価が戻るまで持ち続けるのか」
「値動きを見て、ここまで下がったら損失を受け入れて手放すのか」
保有を続ける選択をするなら、回復までに数年かかることもあります。最悪の場合、業績悪化や倒産で資産価値が大きく損なわれる可能性もゼロではありません。
一方で、ある程度の損失でいったん区切りをつけると、その後に株価が戻ることもあります。けれど、資金をすべて抱え込まずに済むぶん、次のチャンスに回す余力が残ります。
だからこそ重要なのは、「なんとなく」ではなく、あらかじめ根拠を持って判断できる状態にしておくことです。そのために必要なのが、値動きの分析です。

沖縄トレード学院では、元金融機関のプロから株でも為替でも、値動きがある投資対象なら共通して使える「値動きの見方」を学ぶことができます。
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沖縄トレード学院
学院長 新里 竜一