2026.01.21
【ルール化で投資は楽になる】ドル円の値動きで身につけるテクニカルの型
元金融機関のプロ為替ディーラー 沖縄トレード学院 学院長の新里です。

投資を始めたばかりの頃ほど、「あの人が買いと言っていた」「この銘柄が伸びるらしい」と、誰かの情報を頼りにしがちです。
でも、情報を鵜呑みにした売買は“自分の根拠”が残りません。勝っても再現できず、負けたときは理由が分からず次に活かせない。これが一番もったいないところです。
そこでおすすめなのが『チャートにシンプルな線(水平ライン)を引いて』自分で根拠を作ること。
線が引ければ、「どこで買う/どこで売る/どこで損切りする」が明確になり、投資はぐっと楽になります。
この記事では、テクニカル分析だけで、USDJPY(日足)を例にした「誰でもできる売買ルールの作り方」を紹介します。
(※教育目的であり、特定の売買を推奨するものではありません)
テクニカル分析でのルールの作り方
■ 1) まずは“相場の状態”を言葉で決める(今回は「行ったり来たり」)
今回のドル円(日足)は、2023年8月以降(本記事執筆時点まで)を大きく見ると、ある範囲の中を行ったり来たりしやすい動きになっています。
言い換えると、チャートには次の2つの「壁」が見えます。
・下の壁(下限ゾーン):139.50~143.00円あたり
・上の壁(上限ゾーン):158.50~162.00円あたり
このように上にも下にも“止まりやすい場所”がある相場では、考え方はとてもシンプルです。
・価格が下の壁に近づいたら、反発を狙って買う(ドル買い/円売り)
・価格が上の壁に近づいたら、反落を狙って売る(ドル売り/円買い)
・もし壁をはっきり突き抜けたら、想定が外れたので損切りする
難しい用語を覚えるより、まずは「上の壁・下の壁」という見方を持つだけで、売買の迷いが減ります。
—
■ 2) 線ではなく“ゾーン(幅)”で考える
初心者ほど「この価格ピッタリ」で止まる前提にしてしまいがちですが、実際はそうなりません。
そこで、水平線1本ではなく幅(ゾーン)で決めます。
・下の壁は 139.50~143.00
・上の壁は 158.50~162.00
ゾーンにするだけで、判断がブレにくくなります。
「どこまで来たら買い/売りなのか」を、誰でも同じように判断できる形にできるからです。
—
■ 3) 売買ルールは“4点セット”で完成する
売買ルールは、次の4つが決まれば完成です。
1. どこで入るか(エントリー)
2. どこで負けを認めるか(損切り)
3. どこで利益を確定するか(利確)
4. いくらでやるか(資金管理・ロット)
ここが曖昧だと、結局「雰囲気」で売買してしまいます。
—
■ 4) エントリーはもっとシンプルでいい(ゾーンに入ったら)
今回は難しい条件は使いません。
エントリーは、次の2つだけです。
● 買い(ドル買い/円売り)
・価格が下の壁(139.50~143.00)に入ったら買う
● 売り(ドル売り/円買い)
・価格が上の壁(158.50~162.00)に入ったら売る
「ゾーンに入ったら仕掛ける」だけでも、
“いつ買うか/いつ売るか”が明確になり、迷いが大きく減ります。
—
■ 5) 損切り:壁を“はっきり突き抜けたら”を数値で固定する
今回の前提は、壁で止まりやすいという考え方です。
つまり、壁を超えて進んだら「前提が崩れた」と判断し、損切りします。
おすすめは、日足の終値で判定することです(ヒゲでの抜けは紛らわしいため)。
・買いの損切り:日足終値が 139.50円を下回ったら損切り
・売りの損切り:日足終値が 162.00円を上回ったら損切り
このように「いつ損切りするか」を固定すると、
損切りが遅れて傷が深くなるのを防げます。
—
■ 6) 利確:迷わないために2パターン用意する
利確も、考え方はシンプルに2つで十分です。
A) 手堅く:真ん中付近で利確
・下の壁で買ったら、ある程度戻ったところ(真ん中付近)で利確
・上の壁で売ったら、ある程度下がったところ(真ん中付近)で利確
B) 伸ばす:反対側の壁まで狙う
・下の壁で買ったら、上の壁付近で利確
・上の壁で売ったら、下の壁付近で利確
初心者はまずAがおすすめです。
「勝ち逃げできる回数」が増えると、投資が続きやすくなります。
—
■ 7) 資金管理(ロット)だけは必ず固定する
ルールが良くても、ロットが気分で変わると結果が安定しません。
最低限、これだけは固定してください。
・1回の負けを「資金の1~2%以内」にする
・損切り幅が広いときはロットを落とす
・勝っても負けても、ルール通りの量でやる
“やり方”が同じなら、結果も安定しやすくなります。
—
■ 8) 検証:2023年8月以降を“数える”だけで精度が上がる
作ったルールは、チャートで検証します。難しいことは不要です。
・ゾーンに入ったら買い/売りした場合、どうなったか
・勝ち回数/負け回数
・平均利益と平均損失(損益比)
・最大連敗(メンタル耐性の目安)
この「数える作業」をすると、
“自分のルールがどんな場面に強くて弱いか”が見えてきます。
—
■ 9) ドル円だけじゃない。株も仮想通貨も考え方は同じ
今回はドル円の日足を例にしましたが、やっていることは
・止まりやすい場所(壁)を見つける
・壁に入ったら仕掛ける
・壁を突き抜けたら損切りする
これだけです。
株式でも仮想通貨でも、チャートがあるなら同じ考え方でルールを作れます。
—
■ まとめ:線を引いて根拠を持てば、投資は楽になる
・誰かの情報を鵜呑みにすると、勝っても再現できない
・シンプルな水平ラインを引けば、自分の根拠ができる
・「上の壁・下の壁」に入ったら売買、抜けたら損切りでルール化できる
・最後は検証して、数字で“使えるルール”に育てる
—
独学でつまずくのは「ルール作り」より、その次
ここまで読んで「よし、線を引いてやってみよう」と思った方ほど、次の3つで止まりやすいです。
1. 検証が続かない(何を数えればいいか分からない)
2. 損切り・利確が揺れる(判断が日によって変わる)
3. 資金管理が崩れる(勝つと増やし、負けると取り返しで崩れる)
必要なのは“知識”よりも、再現できる型と継続できる環境です。
—
沖縄トレード学院で得られるのは「勝ち方」ではなく「再現できる作り方」
沖縄トレード学院では、今回のようなシンプルなテクニカルを出発点にして、次の状態まで一緒に整えます。

・ルールを「誰が見ても同じ判断」になるまで言語化
・検証のやり方をテンプレ化(勝率・損益比・最大連敗・想定DDまで確認)
・リスクを見極めてリターンを狙う資金管理術
結果として、銘柄がドル円から株式・仮想通貨に変わっても、同じ手順でルールを作れるようになります。
▶ 投資を体系的に学ぶ:個人投資家育成コース
(※本記事は教育目的であり、相場変動による損益を保証するものではありません)
体系的に投資を学んでみたいという方はまずは、現在申込受付中の投資入門講座にご参加ください。
▶ 投資セミナー:投資入門講座
セミナーでお会いできるのを楽しみにしております。
沖縄トレード学院
学院長 新里 竜一

FX会社大手の金融機関「外為どっとコム」で為替のプロディーラーとして約7年間勤務。世界の銀行を相手に毎日数百億円の取引を行う。
現在は金融機関勤務7年で得た経験と数百の自動売買システムで検証した再現性ある投資手法を、沖縄トレード学院の学院長として「一生使える投資の技術」を受講生に伝え続けている。












